「むぐっ? こ、こんなの卑怯で……ぐむぅっ?」
むにゅむにゅっ?
どうにか抗议しようとする俺の顔が柔らかくて少し汗ばんだ二つの球体の间に挟まれた。
アイドルレスラーは胸の谷间に俺の顔を抱き寄せて、子供をあやすかのように头まで抚でてくる。
顔が谷间の奥に埋まると、じっとりと汗ばんだ乳肌が形を変えて顔面全体に吸い付いてきた。
呼吸すると甘ったるい匂いが鼻腔をくすぐり、思考が桃色に霞がかる。
「可哀想に~? 痛かったでちゅね~、ボクちゃん? 良い子良い子? ってしてあげまちゅからぁ? 泣くのは我慢でちゅよ~?」
ぱふぱふっ? ぱふぱふぱふっ?
「ふむぅっ? むぐぐぅっ?」
赤ん坊をあやすような言叶遣いで明らかな挑発をしてくるアイドルレスラーに、俺は顔が真っ赤になるような羞耻を覚えた。
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しかし金的攻撃の痛みで言うことを闻かない半身では振りほどくことが出来ない。
ましてや、つんのめるような体势でバランスを崩しかけたまま、头をホールドされていては満足に动けるわけもない。
「さっきはごめんなちゃ~い? お膝が『偶然』当たってボクちゃんの大事なお股にあたっちゃいまちたもんねぇ~? ほ~ら? 痛いの痛いの、飞んでいけ~?」
すり……? すり……?
「むふうっ? ふぐうぅ~っ?」
俺が対処できないのを良いことに、アイドルレスラーはさらなる挑発をおこなってきた。
片脚を浮かして膝头を丸めると、数秒前に俺の睾丸を撃ち抜いた硬い部分を使って股间を擦ってきたのだ。
まるでいたわるようにゆっくりと円を描き、ボクサーブリーフの中で突き出た部分を抚で回すような动きに、痛みによるものとは违うじんわりとした热が股间に宿る。
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「……ふふ? ほんと、男ってバカね?」
いつの间にか注意が股间に行っていた俺の耳には、意味ありげな台词が闻こえてきても反応できなかった。
世界が回る。
肌色の闇と温かい香りに染まった视界が、一瞬にして无机质な天井と冷たい外気に変わった。
思考が追いつかないまま背中に冲撃が走る。
足払いをされて仰向けに倒された、と认识すると同时に、俺の胸板にアイドルレスラーの美脚が突き刺さり、そのまま体重をかけられて床に押し付けられた。
标本にされた昆虫のように、俺は床に伸びたまま动けなくなってしまう。
「あははっ? ちょっとオッパイ押し付けられただけでメロメロになって、简単に足払いをかけられるのが格闘チャンピオンの実力なんだ~?」
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