「あら? ボクくん、すごい汗かいてるわよ? 热いのかしら?」
「……えっ? あっ! いやその、なんというか。僕の村は寒い场所でして――」
よって黛良が急に声をかけてきて、少年がぱっと顔を上げて喋ったとき、それは见えた。
「あら、そうなの? それじゃあ暑い都にいるの大変ね?」
(あ……? く、黒い下着が……? 组んだ脚の向こうにあるぅ……?)
长椅子に座る红兰と雪花とは违い、黛良は四阿の中央に配された丸机に腰挂けていた。
机である以上、长椅子よりも高い位置にあるそれに、优雅に脚を组んでいるため太ももの付け根の部分が见えやすいのだ。
一瞬の出来事であったが、その奥に黒い下着に包まれた三角地帯が见えたのだった。
(くぅ……? もっと……もっと下着见たいぃ……?)
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少年の脳裏に何度もビターチョコ色のデルタが明灭する。
だがほんの数瞬であったために、その映像は実に不鲜明だ。何度も思い返す内に急速に轮郭がぼやけ、渗んでいってしまう。
(ちゃんと下着见たいぃ……? 黒い下着ぃ……?)
まるでそこを见ていれば透视できるかのように组み替えられた脚へ视线を向け続ける少年。
黛良は女王のような笑みを浮かべると、额に汗を浮かべている武闘家少年に提案した。
「……あらあら? どんどん汗が出ているわ? そんなに暑いのなら、『マッサージ』をうけている间、扇いであげる? ……あら、今日は扇子もってきてないわ。仕方ないから……『コレ』で扇いであげるわね?」
「――!」
黛良の行动に少年は完全に言叶を失った。
ぱたぱた……? ぱたぱた……?
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ちらっ? ちらちらっ?
むわっ……? むわぁっ……?
「チャイナドレスの前垂れで扇ぐなんてお行仪が悪いけど、目の前で男の子が汗をかいているなら仕方ないわよね? ほら、おねーさんの凉しい风? たっぷり堪能してね?」
黛良は黒いチャイナドレスの前垂れを両手で摘むと、それをぱたぱたと扇ぎ始めたのだった。
当然隠されていた黒い下着は完全に见えている。ミルクのような白い太ももの付け根の奥に、こんもりと堆积した媚肉が黒い股布をゆるやかに押し出していた。
顔面を抚で回す风に凉やかさはない。むしろその逆――汤気のような热量を湛えた、甘酸っぱさと汗と得体のしれない獣のような匂いが混然一体となった、フェロモンで作られた手のようである。
シンプルなデザインの黒い纽パンと、くらくらするような淫臭に我を失いかけつつも、礼仪正しくあれと教えられてきた少年の半生が、本人の意志に抗うように言叶を纺ぐ。
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