ぽっかりと口を开けて乱れた呼吸を始めた少年が、长年叩きこまれた礼仪作法によって反射的に绞り出した拒絶の言叶も、下品な淫语を被せられたことで四阿の天井に向かって雾散するだけだった。
梦见るような蕩け顔をした少年には、肩越しに振り返った雪花の顔に嘲りの表情が浮かんでいても気付けない。
「くすくす? 気に入って贳えたようで何よりです? それではもっとストロークを长くしましょう? デカケツを思いきりボクくんの腰に押し付けるようにして……?」
すりすり~……?
少年に向かって尻を突き出すようにする雪花。先程の小さいグラインドで白いチャイナドレスの裾は乱れ、豊かな臀部の上にかろうじて乗っているだけのようになっている。
眩しいほどに白いうなじ近づくごとに、花のような香りが强まって、细やかな髪がサラサラと揺れた。
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その状态で左足に跨ったまま前屈をすれば、当然のように后垂れのヴェールが捲れ上がり、尻肉を包んでいるであろう下着が姿を表すはずだった。
(あっ……? し、下着が见えそう……?)
「……そして、膝头に向かってまたスライドさせま~す?」
するする~……?
「あっ……。あぅぅ……?」
あと数ミリという所で接近する动きが止まり、魅惑の尻が膝头に向かって远ざかってしまう。少年は情けない声を漏らしてしまった。
(あとちょっとで……あとちょっとで下着が见えたのに……)
雪花がニヤリと笑ったことなどつゆ知らず、少年は见えるはずだった白い腰纽の先にある下着に思いを驰せた。
「……それではまた腰に向かってスライドして~……?」
すりすり~……?
「おおっ?」
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「……また戻しま~す?」
するする~……?
「うぅ……」
左足の上で美少女が尻を滑らせるたびに少年は鼻を膨らませて目を凝らし、そして絶妙な位置で再び远ざかっていくと情けない呻き声を漏らす。
すりすり~…? するする~…?
すりすり~…? するする~…?
(次こそっ……? 次こそ下着がっ……?)
期待感に溺れた少年は、行きつ戻りつするチャイナドレス越しの尻を何度も见つめていた。
どれくらいそうしていたのか、もはや少年の脳内では时间の感覚すら溶け出し、下着が见えるか见えないかに全神経を集中させていた(もっとも実际に雪花が少年の左足の上で腰を振っていたのは、ものの数分にも満たない时间だったのだが)。
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