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日文自己看(10)



「ないないない! 絶対ない! もうっ、やめてよね!」

「ふーん?」

意地の悪いニタニタ笑いを浮かべながら三奈は敬太の顔を覗き込む.少年は赤らんだ顔を必死に彼女から背けていた.

彼女は彼の小さな耳たぶにヒソヒソ声を吹き込み始めた.

「ねぇ、マジでエッチな事してみよっか?」
「ぶっ!?」
「ふふ、マジだよマジ」
「で、でもっ、そんな‥‥」
「ただ、あたしの体がマジなら100万円もマジにしなくちゃね.ね、また一週间后に试合しよ? あたしが胜ったら100万円ね.部费の余りがあるでしょ? でも栗栖君が胜ったらあたしの体、マジで好きにしていいから?」
三奈は敬太の太ももに手を乗せて、ねっとりした手つきで抚でまわし始めた.

「そ、そんなっ‥‥」
「ふふっ.やるでしょ? あたしが本気で言ってるって証拠にぃ、今すぐオッケーしてくれればキスしちゃう.どう? やる?? オッケーならそのまま黙ってて.嫌ならイヤってハッキリ言ってね」
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「ぁ‥‥」


「はい黙ってるって事は交渉成立だね」
「いや、そのっ‥‥!」

三奈はチュッ、と少年のほっぺたにキスして「じゃーね? ぬいぐるみありがと~」と言って席から立ち上がった.


気づけばバスは学园前の停留所に差し挂かっていた.

一週间后のe-スポーツクラブ部室、夕日の赤で照らされた室内には2名の男女以外谁もいなかった.

「他に谁も来ないよね? 来たらあたし帰るからね」
「大丈夫だよ、絶対こないから」

「あー、その顔こわいな~.あたしにエッチな事するところ想像しちゃってるでしょ」
「してないよっ!」
「ふふふ、どーだか.でももしもあたしが胜った时に、『お金は顾问の先生に怒られちゃって用意できませんでした』って言い訳されたら嫌だから‥‥持ってきた?」
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敬太は黙ってうなずいた.
厚みをもった封筒が机の脇に置いてある.

「伟い伟い? じゃあ始めよっか」

敬太は2台分のPCをセットアップした.
だが三奈がもう一台に电源を入れる.合计3台のPCの电源が入った.

「えっ、春日井さんの分はもう电源入れてあるから、いらないかも‥‥」
「途中でトラブル起こるかもしれないでしょ? だから予备でもう一台电源を入れておくの」
「‥‥ふぅん」

よく解らない三奈の提案に対して何か言いそうになったが、まぁいいかと敬太は放置した.それから自分の席に座って、ゲームのクライアントを立ち上げると『ロストラビリンス』という彼の登録名のユーザーホームに移动する.
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