やがて、乳首を苛めていた右手が、するすると胸板から腹部、下腹部へと降りていく。
これまでお预けにされ、いよいよはち切れんばかりに股间で主张していた僕のペニスが、ズボン越しにそっと握りこまれる。
その硬さを确かめるように优しく、どこまでも优しく、にぎにぎと力を入れたり抜いたりする凉叶さんの手技は极上で、僕はもはや抵抗する意思も失ってしまい、射精すること以外何も考えられなくなっていく。
これまでの、指と舌を巧みに使った前戯で、今まで経験したこともないような未知の悦楽に散々昂ぶらされていた僕は、固い布に覆われたズボン越しに性器を触られている感触だけで、もう达してしまいそうだった。
……だめだ、もう……出るっ……!
しかし。
突然、凉叶さんはピタリと责めの手を止める。
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「今日はここまで、かな……」
「……えっ……!?」
「あまり一気にシてあげるとショックが强过ぎるから……ね?」
唐突に访れた终わりに、僕は唖然とする。
眼も眩むようなテクニックに诱われて、天国の目前まで连れて行かれていた僕の意识が、スッと地上に引き戻されたような気がした。
「この続きは、また今度ね。」
凉叶さんは僕の体から离れて、
「……たっぷり可爱がってあげる。今度は、こっちを特に念入りに……ね?」
そういうと、盛り上がった股间を最后にもう一度、人差し指でつーっとなぞり上げる。猛り切った僕の分身は、それだけで、またビクンと反応してしまった。
◆
结局、その后は本当になにもされず、あっさりと部屋に返されてしまった。
部屋に戻り、引っ越しの荷物も片付け切っていない自分の散らかった部屋が视界に入ると、急に现実世界に帰ってきた感じがした。
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今日の出来事は、本当に现実に起こったことなんだろうか。
梦でも见たのではないかと自分を疑いたくなる。
会ったばかりのお姉さんにキスされ、耳をしゃぶられ、乳首を弄られ、そして……
お姉さんから一方的にされた行为とはいえ、大切な彼女がいる身で、诱惑を断り切れなかったのもまた事実だ。
犯してはならない罪を犯してしまった気分で、僕は自己嫌悪に陥る。
……とりあえず、今日はもう寝よう。
いつもならこの时间帯には麻友と电话するのが日课なのだが、今日は合わせる顔がない。
电気を消し、ベッドに横になると、ぐったりと疲れきった体がマットレスに沈み込んでいく感触が心地よい。
すぐに眠れるかと思ったが、目が冴えてなかなか眠れない。
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